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春と秋は特に多く抜けます
私のところにみえている女性で、春と秋になるととくに脱毛がひどいといって心配している人がいました。
この方は、脱毛が心配でおみえになったのですが、心配のしすぎがかえって症状を悪化させているようでした。
春と秋は自然脱毛が多く発生する時期ですから、あまり気にする必要はないのです。
なぜ春と秋に多いかというと、それは私たちの自律神経の作用によるものです。 私たちには寝ていても生命を維持するために
働いている機能があります。
この機能は、私たちの意識とは関係なく、自律的に働いているのです。 このように、体の諸機能を自動的にコントロールしてい
るのが自律神経です。 私たちの体を動かしている神経細胞は、外界から受ける刺激に対応しながら生命を維持しています。
このような観点から、春の脱毛は、冬の寒さに対応して自動調節していた細胞が、夏に向かって暑さに対応できる細胞と役割
を自動的に交代することによって生じる現象といえます。
つまり、今まで寒さに対して強く働いていた細胞が休止期に入るために、その分、神経細胞の排泄が少なくなります。
そのために起きる脱毛が春の脱毛なのです。
しかし、そのかわり、夏の暑さに強い細胞が働きだすので一定量は保てるのです。 秋には、細胞はこれと反対の働きをします。
この現象は、野生の動物を見るとよくわかります。 野ウサギやキタキツネの毛色を思い出してください。
また身近にいる犬や猫も同様ですから、彼らの夏の毛並と冬の毛並がどのように達っているかを思い出してみてください。
動物と同じように、私たちの体も自律神経によって自動的にコントロールされているのですから、春と秋の脱毛については心配す
る必要はありません。 自然脱毛でくよくよしていると、その精神状態が自律神経系諸器官の機能を萎縮させてしまうので、胃
腸も衰弱して栄養の吸収作用が悪くなり、そのまま異常脱毛に突入してしまう可能性も出てきます。
春と秋が過ぎても異常なほど脱毛するようなら、それは細胞の萎縮、衰弱、老化などの現れですから、いくら脱毛が心配でもく
よくよしないことです。
そんなときはゆったりとした気持ちをもって、休養と栄養価の高い食事で髪を健やかにするとともに、体の総点検をしてほしいと思
います。
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