|
毛髪の膨潤性
ある物体が液体を吸収し、その本質を変化することなく、体積を増す現象を「膨潤」といいます。
液体としては、酸・アルカリ・塩類などの水溶液、有機溶剤、水などがありますが、ここでは水の場合のついて述べていきます。
膨潤には、ある程度進むとそれ以上進まない場合(有限膨潤)と、際限なく進んで最後には溶液となってしまう場合(無限
膨潤)とがあります。
毛髪は前者、ゼラチンなどは後者になります。
毛髪が膨潤すると、直径はかなり大きくなりますが、長さの方向にはわずかな変化しか見られません。
このように、方向によって膨潤性の異なることを、膨潤不等方性と呼んでいます。
一般の繊維の場合は、全部が有限膨潤であり、不等方性です。
毛髪を水に浸けておけば、長さは1〜2%長くなり、太さは12〜15%くらい太くなります。
そして重量は30〜40%増加します。
《各種繊維の水による膨潤%》
| 繊維 |
直径方向の膨潤 |
軸方向の膨潤 |
綿
黄麻
羊毛
絹
ナイロン
毛髪 |
20〜30%
20〜21%
15〜17%
16〜19%
1.9〜2.6%
12〜15% |
0.1〜0.2%
1.3〜1.6%
2.7〜6.9%
1〜2 % |
髪を科学する目次に戻る
|