|
毛髪の光変性
太陽光線は、波長の長い方から順に「赤外線・可視光線・紫外線」の三つに大別されます。
この中で、毛髪に何らかの影響を与えるのは赤外線と紫外線です。
赤外線は熱線ともいわれるとおリ、物体に当たると熱を発します。
毛髪ケラチンは、その熱によって幾分かは側鎖結合が破壊され、損傷(熱変性)を受けます。
もっとも影響を及ぼすのは、化学線といわれる紫外線です。
羊毛に付いての報告によると、その光化学的反応によってシスチンが減少しアルカリ溶解度が増加しています。
アルカリ溶解度は、毛髪ケラチンの損傷度に比例して増加するのでこの溶解度を測定する事によって、毛髪の損傷の度
合いを知ることができます。
また羊毛の毛先と根元の硫黄形態の分析例によれば、−S−S−型の硫黄は、毛先が2.66%、根元が2.99%と毛
先の方が少なくなっております。
これは、毛先の方が日光にさらされている時間が長いからです。
屋外勤労者や、高原、海岸の居住者などのパーマがかかりにくい、あるいは伸びやすい原因は、太陽光線、特に紫外線
による毛髪ケラチンの変性によるものといえます。
髪を科学する目次に戻る
|