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毛髪の物理
毛髪、羊毛などのケラチン繊維の示すいろいろな物理的性質の特徴は、複雑な細胞組織と、ケラチンという特殊な分子構
造に基づいています。
物理的性質には、熱的性質、光学的性質、物理化学的性質などが含まれますが、ここでは水分と関係が深い吸湿・膨潤
の現象と、そのメカニズムについて解説いたします。
なお、毛髪の特性を明らかにするため、毛髪を繊維として取り扱い、他の繊維と比較対照しました。
また、毛髪と羊毛は、物理的・化学的性質が非常に酷似してるので両者を同一に扱ってる部分もございます。
毛髪は、普通の状態の空気中では、10〜15%の水分を含んでおります。
洗髪した直後は、30〜35%、ドライヤーで乾燥しても10%前後の水を吸着しております。
吸着量は、湿度や温度の影響を受けて変動しますし、毛髪が損傷していれば、吸着量も多くなります。
また、吸着量が多くなるにしたがって、体積と重量が大きくなります。
この体積の増大をともなう吸着現象を「膨潤」と呼んでいます。
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