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「冷え」は誰にでもある
「私も冷えていますか?」と聞く人がいますが、そんな人には「冷えとうぬぼれのない人はいません」と、いつも私は答えています。
「あなたには冷え症がある」と告げますと、「私は足がほてるくらいだから、冷え性のはずはない」と答えるのですが、足がほてるこ
と自体、冷えている証拠なのです。
足元を冷たくしていると上半身が寒いので、衣類をたくさん着ると今度は足元がほてってくるのです。
ほてっているから冷えていないと思って、寒いときでも裸足でいるからますます冷えがひどくなるのです。 「冷え性」だけが冷え
ではありません。 上半身と下半身の温度の違い、つまり上半身に比べて下半身が冷えている状態ならば「冷え」を抱えてい
ることになります。
ですから夏でも、いえ夏こそ「冷え」ている状態の方が多いのです。
冬場たくさん衣類を着て下半身を暖めていても、同じように上半身にたくさん着こんでいれば、「冷え」を抱えることになります。
私たちの身体をサーモグラフィーで見ますと例外なく上半身は高く(心臓を中心に37度前後)て、下半身は低く、特に足元
は31度以下になる事が確かめられています。
このことからも人間は誰でも「冷え」の状態にあることがわかります。
病理学的に説明しますと、この「冷え」つまり低温によって血管が縮み、抹消の循環不全(動脈血流の減少や静脈血のうっ
血)が起こります。 言葉を変えれば「血のめぐりが悪くなる」のです。
この状態がある程度長く続くと、抹消の毛細血管の中には、交通渋滞の道路の自動車のように血球がたまり、流れが遅くな
り止まりそうになりさえなります。 これを専門的には「血球スラッジ」と呼び、東洋医学では悪血(おけつ)、民間医学では
「ふるち」と呼びます。
血液は身体全体の細胞にまで養分や酸素を供給し、炭酸ガスや老廃物を運び去る働きをしているのですが、「血のめぐり」
が悪くなると、必要なものは来ないで、いらないもの有害なものが出てゆかずに溜まってしい、細胞の機能が低下したり狂った
りします。 これが病気発生のひとつの形なのかもしれませんね。
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