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自然治癒力発毛理論


基礎編  第1章 自然治癒力が毛髪を蘇えさせる

  
(6)毛髪は正常な血液の循環によって生かされる

人間の体は60〜100兆個に及ぶ細胞の営む再生増殖によって支えられています。
再生増殖を行なう為には、栄養と酸素と水と水が運ぶ体温を必要としますが、これらは血液によって供給され、 再生活動によって生じた二酸化炭素、老廃物、不用毒素を血液に戻し、新陳代謝を行ないます。
 
新陳代謝は、体内で作られる膠質性の蛋白質からなる「酵素」と、蛋白質と水溶性ビタミンからなる「補酵素」の持つ触媒作用により、それぞれの異なる栄養素が、異なる「酵素」及び「補酵素」の働きで生体化学反応を  起こし、分解、合成を繰り返して行なわれますが、「酵素」及び「補酵素」は生理機能や毛髪の生成を左右する、言い換えれば自然治癒力を左右する大切な物質のひとつです。
 
人体には、延長すると約96万kmに及ぶ血管が、全身の末端まで張り巡らされ、爪や毛髪の毛幹部等の角質化した部分を除き、細胞のひとつひとつが毛細血管と直結され、血液を循環し、細胞の新陳代謝を司っています。
しかも、その血管の大半は毛細血管で組織され、更に血管の血管壁にも毛細血管が組織され、血管壁への血液を供給し、血管細胞の新陳代謝を促しています。
  

足の裏や指先、毛根部にある毛乳頭など末梢部にある細胞は、末梢組織細胞で構成され、これらの細胞は(1の4図)に示すように、細動脈→毛細血管→細胞→毛細血管→細静脈という血液循環を持つ末梢血管組織と直結され、新陳代謝を行なっています。
頭皮は、他の組織や器官に比べると血液の循環は悪く、血液量も減少し、最も生理機能が低下しやすく、皮  膚温度も低下する部分です。



頭皮は心臓より高い位置にあり、常に引力に逆らうように動脈血が流れています。(1の5図)更に、毛髪が密集する天頂部に近づくにつれて血管が細くなり、毛乳頭は毛細血管で結ばれています。
しかも、浅頭部より上部になると立毛筋以外の筋組織はありません。顔面や手足のように、随意筋が組織されていれば、動かす事によって必然的に血液の循環が促され、皮膚温度が低下しても元に戻す、即ち回帰が保たれているのですが、頭皮は故意にマッサージやその他の方法で動かさない限り、自分の意志だけでは動きません。
 
加えて前記した元来備えている悪条件と重なり、血液の循環は増々細流となり回帰性が保たれず、頭皮温度は30〜34℃と低下していきます。

頭皮は、被服で覆われることなく常に露出している為、常に外気温度に影響され、毛量が多く、保温効果が充分なうちはまだしも、薄毛→禿となると更に頭皮温度が低下します。
 
頭皮温度が低下する事により、毛乳頭における組織細胞の代謝を促す「酵素」が活性を失い、代謝老廃物、 二酸化炭素、不用毒素が蓄積され、毛細血管内の血液はドロドロに汚れ、汚血という状態になります。

毛乳頭に蓄積する廃棄物を一刻も早く静脈に排泄しようとする恒常性維持機能が「動静脈吻合」を形成し、血液は毛細血管を巡回し、(1の6図)に示すようにバイパスを通じて流れるようになります。
この結果、毛母細胞は充分に栄養と酸素と水の補給が行なわれず、弱々しい毛髪、薄毛を生成し、更にこの状態が長期間続くと、毛髪サイクルを早め、短毛、ぜい毛に退化していき、最悪の場合は毛穴も退化する萎縮性脱毛になります。


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