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自然治癒力発毛理論


第3章 毛髪の生成、成長を阻害する原因、要因


(3)心と脳・神経にかかわる脱毛

 @アドレナリン作用が毛髪の生成を阻害する
自律神経系の働きを簡単に表せば、興奮の刺激を伝達する交感神経と興奮を抑制する指令を伝達する副交感神経からなり、車に例えれば交感神経はアクセル(GO)、副交感神経はブレーキ(STOP)のように相互する作用が一対のバランスを取りながら、生理機能をコントロールしています。

交感神経は主に内臓、血管壁、皮膚、汗腺、分泌腺などに広く分布し、一般的には毛髪を始め、生体を活動的に支配する働きがあります。
副交感神経は呼吸器、消化器、循環器などに支配し、心臓に対しては抑制的に、胃腸の運動に対しては促進的に作用し、血管拡張、瞳孔縮小、温熱発汗などを司っています。

神経の興奮、つまり情報を伝達するのは、神経電流と称される0,15ミリアンペア程度の微弱なパルス性の電流によるものと、ホルモンから成り、ホルモンはペプチドと呼ばれる小型タンパク分子とアミノ酸の分解物質アミンによって構成されています。
毛髪の生成と深い関わりを持ち、心の在り方によって毛髪の生成を阻害するのがアドレナリン系のホルモンです。

アドレナリン系のホルモンは、恐怖のホルモンと呼ばれる「アドレナリン」と、怒りのホルモン、闘うホルモンとも呼ばれる「ノルアドレナリン」がありますが、いずれも副腎髄質で生成され、副腎髄質と連なっている交感神経の刺激によって分泌され、通常では毛髪を始め、ほとんどの生理機能を活発にさせる活動型のホルモンです。

常に平常心、平穏心を保って生活し、自律神経のアクセルとブレーキのバランスがコントロールされていれば問題はないのですが、人間である以上、そうもいきません。
あまり良い表現ではないのですが、双方が些細な事から争いを始め、今すでに殴り合いの喧嘩が始まろうとしています。
大脳新皮質の司る知性や品性は消え失せ、大脳辺縁系の情感が優位に立ち、大脳辺縁系は生きるという人間の本能を司る視床下部に、闘うということと身を守るという体制を作る指令を与えます。
視床下部は交感神経に働きかけ、アドレナリン系のホルモンを大量に放出します。
交感神経の伝達物質アドレナリン系のホルモンを受け取った体内の組織や、器官の機能は次のように変化し、戦いに備えます。

 1. 相手の動きを見据えるために視神経を刺激し、瞳孔を開かせる。
 2. 身構えをする為に全身の筋肉が引き締まる。その結果、眉毛は吊り上がり、肩、首の筋肉が硬直し、
    頭皮も緊張し硬化する。起毛筋は収縮し、怒髪天をつく。
 3. 怪我による頭皮の摩擦を軽減する為に皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を盛んにする。
 4. 骨格を動かそうとする筋肉が大量の血流を必要とする為に心拍数を上げ、心臓をフル稼働させる。
    更に大量のエネルギーも必要とする為に、膵臓に働きかけ、グリコーゲンを分解し、ブドウ糖に変え、
    血糖値を上げる。ブドウ糖をエネルギーに変換する為に大量の酸素が必要になることから、呼吸数を
    上げ、呼吸が荒くなる。
 5. 怪我による出血を最小限に押さえる為に、末梢血管が収縮する事から血圧も上昇する。
 
しかし、このような時は、消化器と泌尿器だけは例外に、交感神経が抑制的に、副交感神経は興奮的に働きます。
つまり「腹が減っては戦ができぬ」「戦の最中は、大小便の排泄もままならず」という本能がアクセルとブレーキを逆作動させるのです
この生理現象を「アドレナリン作用」ともいいますが、喧嘩ばかりではなく、常に髪の事で心配していたり、その為にイライラしていたり、脱毛に対する恐怖心を持ち続けていたり、あるいは毛髪とは直接関係がなくとも、性格的に業が強く、常に周囲に不満を持っている人、被害妄想に陥りやすく、常に脅迫観念から逃れられない人、ストレス源が山積みになっているような職場でやむを得ず働いている人等々...挙げていったらきりがない程、様々な条件下でアドレナリン作用を受ける人達が増えています。

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