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自然治癒力発毛理論


第3章 毛髪の生成、成長を阻害する原因、要因


1.頭髪組織の機能障害

E毛髪の固着力減退による脱毛
毛髪を常に一定方向に引き詰めていたり、毛髪の重量や機械的な張力等で長期間、毛髪に負荷を与えていると、徐々に毛包が引き上げられ、本来は毛髪のクッションの役割を担う毛根鞘の固着力が減退する為に、部分的な脱毛や薄毛を引き起こします

 1.髪型に起因する脱毛
大相撲の床山さんは、鬢付け油というチックのように固い油性の整髪料をつけて「大銀杏」を結い上げますが、毛髪の長さによる重量、結髪の際、毛流に逆らう方向への張力は「ざん切り」にも増して、強い負荷を毛包に与えます。
この負荷が長期に及ぶと、毛根鞘の固着力も限界を超え、前頭部、側頭下部、後頭下部に力士独特の脱毛を起こし、薄毛になります。

では一生、このように脱毛が進行して行くのかと思えば、決してそのような事はなく、引退して部屋の親方やテレビの解説者になっている人達を見れば解るように、フサフサとした毛髪に戻っているか、あるいは年齢相応の退化型に禿げていて、一般人と全く変わりありません。
明かに一過性の脱毛、薄毛で、このような脱毛を結髪性脱毛とも言い、近年は若い女性にも増えています。一例を挙げれば

 ◎ 長期間分髪線を同じ位置にして梳かしていると、毛包に負荷がかかり、分髪線周辺部が脱毛してい
   る人を見かけます。
 ◎ 湿気があると毛表皮がどんどん水分を吸着し、毛髪の重量も増えます。更に、肩まで届くようなロング
   ヘア、ワンレングス等のヘアスタイルにしている人達は、毛髪の重量による張力を受け天頂部や、分髪
   線の付近が薄くなってきます。
 ◎ 最近は、額や目尻、頬のシワ、あるいは垂れ目、下がり眉をカバーしようと、毛髪をバックに引き詰め、
   ヘアバンドで止めたり、ポニーテールのようにして後頭上部で 束ねた髪形をしている人がいます。
   その為に常に張力がかかる部分が脱毛したり、薄毛になります。 


 2.トリコチロマニアに起因する脱毛
トリコチロマニアとは、抜き毛癖を言いますが、何らかの精神的なショックによって深層心理にインプットされた潜在意識が呼び起こされ、無意識に毛髪を強く引っ張って抜いてしまうという行動が起こり、その為に脱毛症になることを指しますが、短期間で終わって
しまう人もいれば、半年、1年と長引く場合もあります。

トリコチロマニアは、全体の毛髪を引き抜く人はほとんどなく、耳後部や後頭部、天頂部等を引っ張っても、比較的強い痛みの出ない部分の毛髪を集中的に引き抜き、その行動は希に日中も起こす人がいます。

このようにして、常に毛髪を引っ張っていると、弱い毛髪は毛切れを起こすか、前述したように毛包の固着力が弱まり脱毛を起こしますが、困る事に毛包の固着力の減退と共に神経の伝達機能も低下し、引っ張っても強い痛みが感じなくなってしまう為にいつし
か毛髪を引っ張っている事への罪の意識が薄れ、潜在意識の中にインプットされている恐怖感や苦しみが、毛髪を引っ張る事によって癒されるという意識が潜在意識の中に芽生えてしまう事で、こうなるとトリコチロマニアは長期化します。

これだけで済んでいれば、まだ救われるのですが、エスカレートし過ぎて毛根鞘まで引き抜いてしまうと、二度と毛髪は生えてきません。
トリコチロマニアは一種の心身症ですから、心身症や神経症も患ったことがない素人が、浅い知識でカウンセリングを行なうと、深層心理にインプットされた潜在意識を次々に呼び起こし、逆に回復が遅れたり、症状を悪化させてしまう事がありますので、くれぐれも
「生兵法は大怪我の元」と言う事を肝に銘じて、慎重に取りかかるよう願いたいものです。

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