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自然治癒力発毛理論


第2章 毛髪はこのようにして生やされている

(2)毛髪の生成
一般に毛根と呼ばれている毛球は、表皮から1.6〜1.9mm程の深さにあり、毛球は表皮の性質を帯びた内毛根鞘と、真皮の性質を帯びた外毛根鞘、及び結合組織鞘からなる毛包と、真皮細胞層からなる結合組織(毛乳頭)からなり、これらの相互作用により毛髪は生成されます。
 
毛包基部は毛母と呼ばれ、不規則な配列をした未分化な有糸分裂細胞群からなる毛母細胞とメラノキサイト、色素形成細胞等からなる色素細胞があり、毛母の下方には凹洞があり、そのなかに基底膜を境にして毛乳頭が入り込んでいます。

毛乳頭は、毛乳頭細胞、大食細胞等の細胞群と毛細血管、リンパ、細胞間基質、自律神経等により組成される結合組織で、体内から酸素、水、アミノ酸等の栄養、即ち毛髪生成物質を受け取り、毛母細胞や色素細胞に渡す、仲介の役目をしています
毛乳頭の毛細血管から毛髪生成物質と遺伝子の情報を受け取った毛母細胞はその情報に従い、酵素の助けを借りて、旺盛な分裂増殖を繰り返し、毛組織を作り出して行きます。
毛髪となって形成される各部分の構造は、毛包基部にある毛母細胞の位置によって決まり、各々が特徴を持つ細胞からなり、分裂増殖を行ないます。(2の2図)

               

毛皮質となる細胞は縦に細長く並び、魚の鱗の様に重なってゆき、毛皮質となる細胞は、細胞内でケラチン繊維を合成して縦長の細胞を形成し、相互間を側鎖によって結合し、毛髄質となる細胞は蜂の巣のように縦長に並び、空気を含んでいます。
又、毛母には色素細胞が点在し、分裂増殖した毛母細胞にメラニン顆粒を分泌して毛髪の色付けをします。
 
こうして、徐々に細胞の配列を整えながら、内毛根鞘、外毛根鞘、結合組織鞘、毛髄質、毛皮質、毛表皮を形成し、毛穴の開口部に向けて押し上げられて行きますが、この時点では軟らかい毛組織に過ぎません。
内毛根鞘と外毛根鞘、及び結合組織鞘に支えられながら更に押し上げられると、そこには角化移行部があり、角質細胞の働きによって毛母細胞は水分を失い、ここで始めて毛髪本来の硬い毛質になり、開口部から皮膚の表面に出てくるのですが、毛母細胞が生きていると言えるのは角化移行部までで、それ以降は死んだ細胞とされています。

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