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(7)自然治癒力は心によって左右される
A心と脳・神経の関わり
人間は、まず生きていこうとする基本的な「意欲」、次に生きていく上において起こる様々な事に対する「情感」、 そして人間にしかない高次な「英知」、更に高次な英知によって生まれる「創造」「品性」「理性」という脳の働きによって心の豊かさ、人間が人間らしく生きる心が作られます。

この「意欲」「情感」「英知」の脳の働きをどのように使うかによって、その人の「心の在り方」「思考の違い」があるのです。
例えば、何の感情も持たず、欲望のおもむくまま生きる人、感情は持っていても全てが自己中心に生きる人、自分は生かされているという自覚を持って生きる人と様々ですが、これらは三つの脳の働き、つまり「視床下部」 「大脳辺縁系」「大脳新皮質」そして「前頭連合野」の統率によって生まれるのです。(1の7 図)
「視床下部」は脳の中心に位置する間脳の一部で、視床の前下方にあることから、その名称が付けられたとされる大豆粒ほどの小さな脳で、その下方に突き出た脳下垂体と連なり、自律神経を中枢して生命維持に関する自律的な機能、つまり恒常性維持機能を司り、「生命の脳」とも言われています。
「大脳辺縁系」は、大脳半球の内側にある間脳、大脳を囲む辺縁系と記憶や学習を司る海馬体、本能的な攻撃性や認知力を司る扁桃体、前頭連合野と他の脳の間に行なわれる情報交換の仲介役を司る側座核などを含めて大脳辺縁系といいます。
大脳には皮質という組織があり、人類の進化の過程で古くから発達したとされる古皮質と、それよりやや新しい中間皮質からなり、視床下部との協調により、本能や情感、つまり食欲や性欲、体温の調節や心拍の調整、物質の代謝、毛髪の生成などに関わる自律的な生命活動、そして快、不快、恐れ、怒りなどの情感、情動に関わり、別名「情感の脳」あるいは「内臓の脳」「動物の脳」とも言われています。
「大脳新皮質」は古皮質、中間皮質に対しての大脳皮質の別称で、前頭連合野との協調によって「英知」「品性」「理性」「創造」などを司り、「道徳心」や「道義心」という人間だから持てる高次な「心」を育て、養う脳 、別名「英知の脳」とも言われています。
「前頭連合野」は大脳皮質の中心溝と外側溝に囲まれた前方部にあって、大脳古皮質、中間皮質、大脳新皮質、視床、視床下部、小脳、間脳などの間を無髄神経で結び、情報交換を行ない、その統率をとり、複雑かつ高次な意志、思考、創造性を持つ心を養う組織で、特に大脳新皮質との協調によって「道徳心」「道義心」「論理的な思想」など、品性のある高次な心が生まれます。
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